「愛による忍耐」創世記 44章1〜34節

2017521日 礼拝 岡田順一牧師

 

「何とぞ、この子の代わりに、この僕をご主君の奴隷としてここに残し、この子はほかの兄弟たちと一緒に帰らせてください。」 (創世記44:33

 

一人を愛する心。

ヨセフは末の弟のベニヤミンの袋に銀の杯を入れ彼に盗みの罪を着せ、兄たちに「杯を見つけられた者だけが、わたしの奴隷になればよい。ほかのお前たちは皆、安心して父親のもとへ帰るがよい」(17)と告げました。ヨセフは兄たちに自分を犠牲にして一人を愛する心を持っているかを試しました。兄たちは「共に、御主君の奴隷になります」(16)とひれ伏しました。

 

②神の繰り返しのチャンス。

ヨセフが兄たちに求めたことは兄たちがヨセフにしたことの繰り返しでした。兄たちは自分たちの怒りをヨセフ一人に負わせエジプトに追放しました。ヨセフはベニヤミンに罪を着せることを通して兄たちにやり直すチャンスを与えたのです。神も私たちに繰り返しのチャンスを与えてくださいます。かつて神のチャンスを逃したとしても必ず神の恵みの繰り返しがあることを信じて愛による忍耐をもって待ち望むべきです。