「私たちへの神の求め」創世記 43章1〜14節

201757日 礼拝 岡田順一牧師

 

「どうか、全能の神がその人の前でお前たちに憐れみを施し、もう一人の兄弟と、このベニヤミンを返してくださいますように。」(創世記43:14

 

①私のベニヤミンを求める神。

ヨセフは兄たちに末の弟のベニヤミンをエジプトに連れてくるように繰り返し要求しました(42:15,16,20)。それを聞いた父ヤコブは「この子だけは、お前たちと一緒に行かせるわけにはいかぬ」(42:38)と拒否しました。「ベニヤミン」とは「これだけは神様でも譲れない」と思っているものです。神は「私のベニヤミン」を献げることを求めておられます。

 

 

②私のベニヤミンを献げる者の祝福。

「どうしても子供を失わねばならないのなら、失ってもよい」(14)とヤコブは決心してベニヤミンを神に委ねました。ヤコブはかつて神から「イスラエルと呼ばれる」(32:29)との約束を与えられていました。43章においてヤコブは終始イスラエルと呼ばれました。「イスラエル」とは神の支配、神が責任をもって導いてくださることです。神は最も大切なものを神に献げる者を、責任をもって守り導いてくださいます。