「主イエスの十字架」マルコによる福音書15章21〜39節

201749日 棕櫚の主日礼拝 岡田順一牧師

 

「イエスは言われた。『これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。』」(マルコによる福音書14:24

①キリストに対する人間の罪。

主を十字架に追いやった人間の罪は第一に有力者たちのねたみの罪です(1)。彼らは礼拝すべき主を冒涜し辱めました(6365)。第二にユダによる貪欲の罪です(1011)。彼は、本来は愛情表現であるはずの接吻によって主を裏切りました(4346)。第三にペトロによる高慢の罪です。彼は呪いの言葉さえ口にして主を否定しました(6672)。罪は人間を狂わせます。

 

②罪人への神の愛。

主は十字架における血潮は「多くの人のために流されるわたしの血」と言われました。「多くの人の過ちを担い背いた者のために執り成しをしたのはこの人であった」(イザヤ53:12)と、救い主がすべての人の罪を身に負われたのです。さらに主は流されし血潮は「契約の血」と言われました。十字架を我がためと信じる者に「わたしは彼らの悪を赦し、再び彼らの罪に心を留めることはない」(エレミヤ31:34)と主は契約を結んでくださいました。その動機は私たちへの神の「とこしえの愛」(エレミヤ31:3)です。