「だれがいちばん偉いか」マルコによる福音書 9章30〜37節

2017326日 復活前第3主日礼拝 岡田順一牧師

 

「イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。『いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。』」(マルコによる福音書935

 

①十字架の現実と私たちの現実。

主が十字架の予告をなさった時、弟子たちは「だれがいちばん偉いかと議論し合って」いました。十字架の現実と彼らの現実はかけ離れていました。そこで主は一人の子供を真ん中に立たせ「このような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである」と言われました(37)。「子供の一人」とは私たちにとってクリスマスに誕生された主イエスです。そのお方を現実の救い主として信じて救われたのです。

 

②キリストの心と私たちの心。

だれがいちばん偉いかを議論する弟子たちの心には高ぶりがありました。それに対して主は「すべての人に仕える者になりなさい」と弟子たちに勧めました。弟子たちの高ぶりの原因はヘルモン山における主の変貌に遭遇したことによると思われます(28)。恵まれ時、高ぶることなくへりくだってもっと恵みを慕い求めるべきです。それがキリストの心です。