「恵みの蓄え」創世記 41章17〜36節

「これから訪れる豊年の間に食糧をできるかぎり集めさせ…保管させるのです。」(創世記41:35

 

①人に忘れられた時。

ヨセフは無実の罪で監獄に入れられましたが給仕役の長と出会い、彼の夢を解き明かし、そのお礼として王に釈放の口添えを頼みました。「ところが、給仕役の長はヨセフのことを思い出さず、忘れてしま」(40:23)いました。人に忘れられた時、私たちが心に留めるべきことは、人に頼ることなく神の真実に頼ることです。「わたしがあなたを忘れることは決してない」(イザヤ49:15)と主は私たちに常に言ってくださるのです。

 

②恵みを忘れる時。

王が夢を見た時、ようやく給仕役はヨセフのことを王に告げました。ヨセフは王の夢を解き明かし、7年の豊作の後の7年の飢饉を知らせました。「豊作があったことは…飢饉のために全く忘れられてしまう」とヨセフは王に告げました。それは神の恵みを試練が忘れさせてしまうという警告です。そうならないために国を治める人と豊作の蓄えが必要です。それは主を私たちの心の王座に迎え、御言葉を日々に親しむことです。